コラム 2003 雑感の音

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「議事進行」

 昨日12月17日をもって、仙台市議会平成15年第4回定例会が閉会いたしました。藤井市長、鈴木議長から一年の定例会を締めくくる挨拶がありました。お二人の挨拶を伺いながら、改めて「2003年」も様々な出来事の連続で、時の流れの目まぐるしさを実感致しました。
 
 毎日が「初めて」と言っても、よいくらいに戸惑うことの多かった議員1年生の私ですが、議場で、まず驚いたのは、「議事進行」でした。これは、(私にとって最初の定例会となった)第2回定例会代表質疑の冒頭と、今議会の代表質疑終了後に起きたのです。 最初のときは、さすがに(何事か)と思いました。通告に従って、登壇者が発言したかと思えば、議員席の後方から突然、「議事進行」との声が発せられ、議場に響き渡りました。議事進行、いわば「待った」をかけた議員は、議長から発言の許しを得ると淡々と演説をはじめ、ことの是非を確かめていったのです。なるほど、筋の通った話を伺い、理解を致しました。
 そして、今回の議事進行は、ルールに則るべき議会運営のあり方から見て、不自然な議案提出が行われたことへの異議と、その取り扱いを、本会議における最高責任者である議長が認めたことに対して、説明を求めたものでした。我が会派の植田幹事長が発しました。もし放置してしまえば、今後の議会運営上、混乱を招く恐れがあり、「前例とすべきでない」と確認したものです。
 
 議会は、基本的に通告に従って進められていくものですが、予期せぬ展開がなされた際には、ブレーキをかける必要があります。その役割が「議事進行」であり、こうした行為がしっかり認められていることに安心した次第です。私としては、「議長、待った!」とでも言っていただいた方がわかりやすいのでは、と思いますが、ルールを学ぶことが先決ですね。耳に馴染めば、実に洗練された用語に思えてきました。(この日は、その後、「議事進行」が連発されました。)
 よく学び、よく喋れ! 自分に言い聞かせて参ります。宜しくお願い致します。

リサイクル家電の回収

 市民相談を受けるたびに、私自身が勉強することができ、感謝、感謝の連続です。皆様、ありがとうございます。昨日も、不用になったテレビの処理を通じて疑問を持たれた市民からご相談をいただいたお陰で発見したことがありました。家電リサイクル法のことです。だいたい知っているつもりでしたが、現場の疑問の声を通じて2点ほど教えていただくことができました。
 
 この法律は、ゴミゼロ社会の実現を掲げて取り組んできた公明党の実績の一つです。概略をご紹介すると、まず、対象となる家電4品目とは、エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機です。これらの製品が、販売店等を通じて製造業者に引き取られて、リサイクルされることになります。消費者は、この際に「再商品化料金」を負担することになります。
 
 今回、私が学んだ1つは、「収集・処分に対して、市は関わらない」ということです。正直知りませんでした。品物をリサイクルにまわそうとした場合に、私たちは、(1)新品を買った販売店に依頼するか、(2)不要となったものを過去に購入した店にお願いする。または、(3)指定の引き取り場所に自分で搬入する。さらに、(4)処理を販売店に依頼できない上に自分で搬入するのも難しい場合には、許可業者に収集運搬を依頼することになります。このときに市は関わらずに「指定業者」「許可業者」とやりとりすることになる、ということです。
 
 そして、教えていただいた2つ目は、収集運搬を依頼した場合には、再商品化料金とは別に「運搬料金」が発生するということでした。市のホームページには、「処理料金は」として明記されていました。これは、市が回収に関わらない、ということから見ればやむを得ないことなのかもしれませんが、その当たりに不勉強だったことが、不覚でした。
 「再商品化でお金を払っているんだから運搬料は当然サービス」と思い込んでいた私は、すぐに、相談された方のところへ電話しました。思い込みは、思わぬ失敗をします。しかし、失敗は成功のもと。これからも、恥を恐れず、市民に役立つ小間使いを目指して頑張りたいと思います。

臨時議会

このページは、ずっと動かないまま、どんどん時間が過ぎてしまいました。大変に失礼致しました。
気がつけば、本年も大分押し迫ってまいりましたが、「思い立ったが吉日」。これから、めげずに少々、綴ってまいります。宜しくお願い申し上げます。
 
~臨時議会~
 昨日、今日と第2回臨時会が行われました。
 ここでは、主に市の職員(特別職や市長などを含む)の給与などに関して変更するための条例改正が議題となりました。公民較差(-1.08%)を是正する必要から行うものです。
 本会議後、私の所属する総務財政委員会に議案審査が付託されました。
 この委員会の中で、私は、通勤手当について当局の姿勢を質しました。一つは、給与等が全て引き下げられる中、通勤手当の支給限度額は増額する、ということに対して、説明を求めました。二つ目は、支給方法を1ヶ月から6ヶ月に変更することを示
されていない点を指摘いたしました。これについては、当局から「平成16年度中に実施したい」、「6ヶ月支給とした場合の節約効果は約6000万円」との回答を引き出すことができました。
 これら委員会審査のあらましについては、きょうの本会議で委員長から報告されておりますので、録画中継をご覧下さい。
 給与等に関しては、生活を直撃する話ですから、民間ベースに削減する当局の姿勢に敬意を表したいと思います。財政逼迫の中、皆様からお預かりした税金を有効に使わせていただくために、節約できるところから即実施していくよう、今後も庶民の代
表として現場第一主義に徹し、点検、発言、行動してまいります。

column 雑感の音です

日々の出来事や、これまでの経験などを通じて、ときおり、感じるところを筆にしたためさせていただきたいと思います。最近の話やら何かの拍子で思い出したことなど、気ままに書いてまいります。題して「雑感の音」。不快な雑音にならぬよう、気をつけてまいりたいと思います。叱咤激励のほど、宜しくお願い申し上げます。
 
<知事への申し入れ>
昨年末から皆様のご協力をいただいてまいりました「救急医療体制の強化を求める署名」を、2月5日の午前中に無事、届けてまいりました。ありがとうございました。(フォトギャラリーをご参照ください)
しっかりと証拠写真を撮らせていただきました。集まった署名の山に浅野知事も驚いた様子でした。何せ、4種類の署名を合わせると56万人を超える数になりましたので、知事と会見した部屋の一角にダンボールが山積みになってしまいましたから。
知事の言葉によると、年間100件程度、10年間で約1,000件の要望を受けているが、こんなことは、たぶん初めて・・・、と。しっかり、県民の皆様の願いを真摯に受け止めて実行に移していただきたい、と切に願っております。
余談ですが、席上、知事から県の施設に関して興味深いコメントがありました。宮城スタジアムが「赤字のかさむお荷物」とよく言われていることについて、図書館を例にあげながら、県民生活が潤うためのサービスには、もともと収益を得られないものが多い。必要経費と考えて進めなければならない施設もある、、、といったことを話されていました。(収益も得ながら県民にも大いに利用してもらえる施設にするために、交通アクセスの強化などは図るべき)とも付け加えておりました。
 
何処も財政逼迫の中で何とか遣り繰りしている状況が続いております。大切な税金が有効に活用されるよう、知事の今後の舵取りを見守っていきたいと思います。仙台市のことも、しっかり点検していきたいです。将来に希望が持て、他県から羨ましがられるような県政・市政を願いつつ。